口臭を予防する方法の1つに、ガムを噛むということが挙げられます。
ガムを噛むことで、唾液の分泌量が増加し、細菌を洗い流す効果がアップします。
しかし、このような良い効果だけ得ることができるとは限りません。
ここからは、口臭予防としてガムを噛む際の注意点について解説します。
●ミント系のガムは避けるべき
口臭予防としてガムを噛む場合、ミント系のガムを選ぶ方は多いかと思います。
確かに、ミントは口内をリフレッシュしてくれる上に、爽やかな香りがしますが、実は口臭予防にはあまり適していません。
ミントには、唾液の分泌量を低下させる働きがあり、これによって口内が乾燥してしまいます。
また、口内が乾燥すると、細菌が繁殖して口臭が起こるため、予防するどころかむしろ逆効果になることも考えられます。
●噛みすぎは歯の擦り減りにつながる
ミント系以外のガムであれば、噛むことである程度口臭は予防できますが、口臭予防に効くからといって、毎日大量に噛むことはおすすめできません。
ガムの噛みすぎは、歯の表面のエナメル質が擦り減り、噛み合わせが深くなる原因になります。
噛み合わせが深くなると、噛むたびに下の前歯が上の前歯の裏側を上方向に突き上げる力がかかり、出っ歯になったり、前歯の間に隙間ができたりする可能性があります。
また、エナメル質が擦り減ることにより、知覚過敏を発症することも考えられるため、注意しなければいけません。
●噛み方が悪いと顎関節症のリスクも
長時間ガムを噛む、早い速度でガムを噛むといった行動は、顎やその周辺の筋肉を絶え間なく動かしている状態です。
言ってみれば、激しい筋トレをしているようなものであり、必要以上に筋肉が使われてしまいます。
また、片側噛みや、カチカチと強く噛む、顎を大きく動かして噛むなど、顎や歯、筋肉に負担をかけるような噛み方でガムを噛むと、噛み合わせが悪化したり、筋肉のバランスが崩れたりすることもあります。
このように、顎関節に異常が生じるような条件が重なると、顎関節症を発症することもあるため、ガムはゆっくりとバランス良く歯を使って噛むことが大切です。
●この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・ミント系のガムには唾液の分泌量を低下させる働きがあり、噛むことで口臭がひどくなる可能性がある
・ガムの噛みすぎは歯の擦り減りや噛み合わせの悪化、知覚過敏につながるおそれがある
・片側噛みやカチカチと強く噛むなど、ガムの噛み方が悪いと顎関節症を発症することもある
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!
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