顎関節症を発症すると、顎の痛みや開咬障害などの症状により、これまで通りの食事ができなくなる可能性があります。
そのため、症状を悪化させないためにも、顎にとって良い食事を心掛けなければいけません。
ここからは、顎関節症を患った方における食事のポイントについて解説したいと思います。
●摂取すべき食べ物について
顎の痛みがひどい方は、ほとんど噛まなくても食べられるものがおすすめですが、この時に気を付けたいのが栄養不足です。
きちんと栄養を摂らなければ、顎関節症の症状はなかなか改善しません。
そのため、例えばおかゆを食べるときは、しっかりお米を煮込んでやわらかくするのはもちろん、細かくカットした野菜などもなるべく入れるようにしましょう。
また、おかゆ以外でいうと、お肉や野菜など、さまざまなものを摂取できるスープ、シチューなどもおすすめです。
●咀嚼の方法について
顎関節症の方は、食事における咀嚼の方法についても意識しなければいけません。
特に、片側で噛む癖は、顎関節症を悪化させる大きな原因になるため、注意してください。
長期的に片側で噛む癖を抱えることで、顎関節の動きに左右差が発生し、よく使われる方の顎関節は疲弊します。
片噛み癖が原因で顎関節症を発症するケースは非常に多いため、少しでもその疑いがある方は、顎関節の動きを左右均等にするため、積極的に反対の顎も咀嚼に使うことが大切です。
咀嚼は呼吸や歩行、嚥下と同様、無意識的に行われる行動であるため、きちんと意識しなければ、なかなか改善させることができません。
●食事のときの姿勢について
顎関節症の方は、症状を悪化させないために、食事のときの姿勢にも注意すべきです。
例えば、テレビを観ながら身体、首をひねった姿勢で食事をしたり、脚を組んだまま食事をしたりすることは、顎関節にとって良くありません。
また、正座を崩した横座りの状態や、うつ伏せになって肘をついた状態なども、顎関節にズレが生じ、顎に余計な負担がかかる原因になります。
そのため、しっかりと正面を向きながら、背筋をまっすぐにして食事を摂るのが一番です。
●この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・顎関節症の方は、あまり噛まずにたくさんの栄養が摂取できるおかゆ、シチューなどの食事がおすすめ
・片噛み癖は、顎関節症の症状を悪化させる可能性があるため、両方の歯でしっかり噛むことが大事
・顎関節への負担を減らすには、しっかり正面を向き、なるべく背筋を伸ばして食べるのが大切
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!
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